
2017年度の高校入試において、LEONの中3生は見事全員志望校に合格しました。
そして、そんな彼らとLEONの間には、合格に至るまで様々なドラマがありました。
そこでこのシリーズでは、彼らとの出会いから合格に至るまでのストーリーを1人1人に焦点を当て、ご紹介していきます!
トップバッターは、見事米子高校への合格を果たしたY君です!
この記事のコンテンツ
《Y君との出会い》~「高校に行きたくない」~
Y君がLEONに入塾したのは中3の7月。
中3生にはまず志望校を聞きます。彼にも同じように聞いてみました。
「Y君はどこの高校に行きたい?」
すると返ってきた答えは、、
「高校、別に行きたくないです。
まあ、入れたらいいけど。別に入れんでも~。」
え!?高校に行きたくない!?
これがY君との衝撃の出会いでした。
Y君はその当時、テレビゲームとカードゲームに熱中していて、学校ではまともに授業を聞いておらず、家での勉強時間もゼロでした。
高校受験まで残り1年を切っている段階で、全く勉強習慣が無いというのはかなりの緊急事態です。
しかも、肝心の本人は全くやる気がない。
Y君のお母様がそんな状況を心配されていたのは痛いほど伝わりました。
「なんとか彼に勉強習慣をつけさせたい!英語だけでなく他の教科の点数もアップさせたい!」という切実な思いを抱えて、LEONに来られたのでした。
≪ゴールを決める≫~目標設定~
ですが、やる気の無い子にただ勉強のことだけを話しても、それは押し付けにしかならず、逆効果になってしまう場合がほとんどです。
本当の意味でY君のモチベーションを上げるためには、「そもそも何のために高校に行く必要があるのか?」を明確にしてあげて、一緒にゴールを決めることが必要でした。
そして入塾初日にいろいろ聞いていくと、Y君は野球部に所属していて、将来は「スポーツトレーナーになりたい!」という夢があることが分かりました。
なので、1番最初にしたことは、どうやったらスポーツトレーナーになれるかを明確にすることでした。
一緒に調べてみると鳥取県でスポーツトレーナーを目指すには、米子高校のスポーツ系列に進み、卒業後はスポーツ専門学校に行って専門的な知識を深めていくという方法があることが分かりました。
Y君はその事を知ると、「お~~スポーツ専門学校があるんだ~」と興奮気味。
ぼんやりとしていた夢が一気に具体的になったことで「もしかしたら自分にも手が届くのかも?」と、かすかな希望が見えた瞬間でした。
「よし!スポーツトレーナーになるために米子高校のスポーツ系列に行こう!!」
2人でそう決めました。
しかし、当時のY君は、英単語の「come」が分からず、中1で1番最初に習うBe動詞、一般動詞の違いも良く分かっていない状態。
正直かなり厳しい状況だったのは間違いありませんでした。
≪勉強習慣をつける≫~Y君との小さな約束~
前述の通りY君には、勉強の方法うんぬん以前に、勉強をする習慣自体が全くありませんでした。
そこでまず、Y君と小さな約束をしました。
それは
「え~~~~!!そんなの絶対無理!」と最初は言っていました。
でも、「スポーツトレーナーになるために米子高校に行く!」という思いが彼を支えてくれたのか、こちらが出した宿題をきちんとこなすようになり、毎日勉強をするという習慣を徐々に身につけていきました。
≪成績が上がってくる≫~Y君の変化~
ペースを身につけた彼は、以前とは比べ物にならないくらい解ける問題が増え、テストの点数も大きくアップ。それまで全く勉強習慣が無かった分、一旦上昇気流に乗ると面白いくらいに成果が出るようになりました。
そして、そのあたりで彼は明らかに変わりました。
問題を解くことが出来る楽しさを知ったY君は英語、更には勉強そのものが好きになっていき、勉強時間がどんどん増え、分からないところもどんどん質問するようになってきました。
この影響は全教科に波及し、他の教科の点数もどんどん上がっていきました。
合格発表
そして、その後も継続的に努力を続けた結果、Y君は見事、
米子高校のスポーツ系列に合格!
本人から報告を受けたときは素直に泣きました。
「come」が分からない状態から、英語だけでなく他の教科も成績を上げ、見事合格したY君。
焦りやストレスもたくさんあったと思いますが、コツコツ頑張った結果が出て本当に良かったです。
また、なんとか合格してほしいと、とても熱心にY君をサポートされていたお母様の存在無くして、今回の奇跡的な合格は有り得ませんでした。
お母様には、本人がやる気を無くさない様、「勉強しなさい!」とは言わないで下さいとお願いしており、歯がゆい思いもされていたと思います。
遠くからのご送迎をはじめ、お母様の全力サポートがあったからこそ、Y君の集中力も一層アップし、「合格」という結果に繋がったのだと思います。
LEONを最後まで信じて下さったことを本当に感謝しております。
本当におめでとうございました!!
《あとがき》
中学生くらいの頃と言えば、まだまだ社会についての知識やイメージも漠然としている年代ですから、自分の夢やそれを叶える方法を具体的に描くことが難しい部分があるかと思います。
また、自分の能力を低く見積もってしまい、どうせ自分には無理だと諦めてしまっていることも少なくないかと思います。
でもY君の指導をさせて頂いたことで、子ども達には無限の可能性があることに改めて気づかされました。
特に、何かに熱中している、したことのあるお子様は、きちんと自分の方向性さえ定まれば、凄まじい力を発揮します。
今はまだ、そのパワーの向かう先が‘勉強ではないだけ’です。
LEONは学習塾ですから、成績をアップさせることが1番の仕事であるわけですし、そこに対してはもちろん徹底的にこだわります。
ただ、生徒1人1人の心の声に真剣に向き合うことこそ、彼らのその後の人生にも役立つ「教育」になると信じていますし、それが出来れば、成績だってどんどん上がっていくはずです。
生徒1人1人に本当の意味で全力で接し、学力アップを達成することを常に目指し、これからも進んで行きたいと思います!